2021年、私の「選挙」──10月21日
西宮北口駅を降りて、陸橋を渡ってアクタ西宮の建物へと入る。投票所は6階、エスカレーターを乗り継ぎながら上へ向かう。平日の昼下がりだからか、投票所は空いていた。係員から投票券を出すよう促されて投票券を出すが、氏名を書き込むのを忘れていた。係員からプラスチック鉛筆を渡され、急いで書き込む。
#衆議院議員総選挙 #期日前投票 #争点
politics
2021/10/26
執筆者 |
かぎろひ
(かぎろひ)

21歳、大学3年。尊敬する人物はムスタファ・ケマル・アタテュルクとシャルル・ド・ゴールであり、座右の銘は「剛毅木訥」。堂々としているが、つかみどころがないと評されたことがある。

10月21日。どうやら英国での10月21日は、トラファルガーの海戦にてホレーショ・ネルソン率いる英国海軍がナポレオン軍を撃退して祖国を守り抜いたことに因んだ、「トラファルガー・デイ」と呼ばれる記念日らしい。

 

北海と大西洋を隔てる西の島国である英国から、飛行機で約12時間。ここは日本海と太平洋を隔てる東の島国、日本。私の住む兵庫県西宮市は、先週まで気温25℃を超える日が続いていたが、秋も深まり六甲颪が吹き始めたせいか、今週に入って一気に寒くなった。

 

木曜日の授業は午前中で終わり。これといった用事もないためにそのまま帰ることにした。今日はイヤホンを忘れたので音楽は聞かず、車内で適当にニュースでも確認しようか。

 

国防に関心がある私が読むニュース

 

甲東園から西宮北口までは阪急電車で約5分。京都・大阪・神戸を結ぶ「マルーン色の韋駄天」も、駅間の短い今津線ではのんびりと走る。急坂を下りて入線してきた電車に乗り、携帯電話のニュースアプリを開くと、2日前の19日に北朝鮮が日本海へ向けてミサイルを発射したことに関する記事が。その記事を読み終わると、関連記事として18日に中国とロシア海軍による津軽海峡通過と合同演習が行われたとの記事が表示されたため、こちらも読むことにした。2本目の記事を読み終えようとしたとき、終点の西宮北口に着くとの車掌のアナウンスが。なるほど「平和憲法」と呼ばれるバリアーとやらに守られているらしいこの国は、今日も「平和」だなと心の中で皮肉りながら携帯電話を閉じ、電車から降りた。

 

ふと、私は昨日から始まっている衆議院議員総選挙の期日前投票のことを思い出した。そういえば、行き帰りにそのまま投票できるように、いつも持ち歩くファイルの中に投票券を入れておいたような。正規の投票日は10月31日。その日に投票へ行けないというわけでもないが、忘れてしまう前に済ませておこうと思い、期日前投票所のあるアクタ西宮にそのまま寄ることにした。

 

 

期日前投票の様子

 

西宮北口駅を降りて、陸橋を渡ってアクタ西宮の建物へと入る。投票所は6階、エスカレーターを乗り継ぎながら上へ向かう。平日の昼下がりだからか、投票所は空いていた。係員から投票券を出すよう促されて投票券を出すが、氏名を書き込むのを忘れていた。係員からプラスチック鉛筆を渡され、急いで書き込む。氏名の書き込みを終えて投票券を渡すと、小選挙区と比例の2枚の投票用紙と、最高裁判所裁判官の国民審査の投票紙が渡された。

 

国民審査の投票紙は、なにも書かずそのまま投票箱へと投じた。一方、小選挙区も比例も、選挙権を得て初めての選挙の時から投票し続けてきた、私の支持政党に投票するという意志はまったく揺るがなかった。

 

私の考える選挙の争点

 

正直なところ、私には経済がよくわからぬ。年金や社会保障制度もよくわからぬ。私が自信を持って「わかる」と言えて、今回の選挙で個人的に争点だと捉えていたのは、安全保障と憲法改正である。

 

わが国の安全を守っているのは、「紙に書かれた文章」ではなく、最前線で働く陸海空の自衛隊員たちである。つねに不安定な東アジア情勢のなかで、かろうじて保たれている日本の安全は、自衛隊の昼夜を問わぬ働きの賜物であるともいえよう。しかし、彼らは安全保障の第一人者であるにもかかわらず、憲法の解釈上不安定な立場に追いやられ、さらには謂れのない中傷や的外れな非難をされることさえある。

 

友人に現職の自衛隊員を持つ身として、身を挺して祖国を守る彼らが正式に憲法上で認められ、報われてほしい。脅威に対して曖昧で弱腰な態度を示すのではなく、毅然とした態度で立ち向かえる国家になってほしい。それから、対外的な守りの強さの獲得を通して誇りを取り戻してほしい。そんな思いを込めて、小選挙区には候補者の名前を、比例には支持する党の書いた投票用紙を、それぞれの投票箱へ投じた。

 

私が投票に行く理由

 

以上が、私の期日前投票の様子とその時考えていたことである。投票所に入ってから、出るまで約5分。そのなかですべきことは、自分の支持する政党や実施してほしい政策を掲げる候補者の名前を書き、投票箱へ投げ込むだけ。「選挙」や「投票」という言葉を使うから、多くの若者は、政治をいささか難しく、縁遠く感じるのかもしれない。また、「党」や「政策」と言われても自分が支持する政党や政策すら見つかっていないかもしれない。

 

言うならば、選挙は自分の「意志表示」であり、18歳以上の国民に、一人一票等しく与えられた「権利」である。与えられた権利を行使しないのは、なんともったいないことか。もちろん、選挙に行かないという選択もある。ただ、少し考えてみてほしい。あなたは、本当に世の中に対してまったく不満や疑問がないと断言できるか。もし少しでも不満に思う点や疑問があれば、そのことについて信用できる情報源を用いて、しっかりと調べて知識を蓄えてほしい。そして、知識を得たうえで、「自分にとって何が必要か?」ということをじっくりと考えていただきたい。

 

上に書いたものはあくまでも私自身の関心にすぎないが、きっとそれぞれにとって重要な問題、その解決のために必要なものがあるはずだ。必要なものがわかったのならば、それを政治の場で実現してくれる党や政治家をすぐに探す。そうすれば、きっとあなたも「選挙へ行こう」と思えるはずだ。

politics
2021/10/26
執筆者 |
かぎろひ
(かぎろひ)

21歳、大学3年。尊敬する人物はムスタファ・ケマル・アタテュルクとシャルル・ド・ゴールであり、座右の銘は「剛毅木訥」。堂々としているが、つかみどころがないと評されたことがある。

クラウドファンディング
Apathy×elabo
elabo Magazine vol.1
home
about "elabo"